AIは成婚の秘策となるか

2019/4/22

先日、NHKの朝の報道番組「おはよう日本」で、「成婚の秘策 その1 AIで意外な相手を!」と題し、愛媛県が4年前から全国の自治体に先駆けて導入した、AIを使った縁結びのためのシステムが紹介されました。目的は単純な婚活者の条件や、趣味の合う人同士を探すのではなく、「意外な相手」とのお見合いの機会を増やし、縁組みの数を増やすことにあります。
AIはどうやって縁組みの数を増やしているのでしょうか。

例えばハナコさんが、希望年収は500万円以上、身長は170cm以上、映画と旅行が趣味と打ち込みます。すると、条件に合うイチローさんが選び出されます。今度はAIが、イチローさんを好きな他の女性たちを探し出します。イチローさんを好きな女性には、カラオケとゲームが趣味のユミさんがいます。ユミさんは趣味が重なるジローさんともマッチしました。AIは、ユミさんにマッチした相手なら、きっとハナコさんも好みが合うだろうと考え、例えジローさんがハナコさんの条件には全く合わなくても引き合わせます。こうしてお見合いの機会を増やした結果、お見合い成立の確率がAI導入前に比べて2倍に増加した
ということです。しかし、本当に興味深かったのはこの後です。

せっかくAIを介して出会っても、お付き合いの方法がわからなかったり、収入面などのコンプレックスから前向きになれない婚活者のために、成婚の秘策として「おせっかい」をするボランティア集団が、最初の出会いからゴールインまで、とことん世話を焼くというのです。このボランティアは主婦、教師、離婚調停員など、286人で構成され、婚活者の悩みに答えながらカップルを成婚に導いてゆきます。このボランティアの存在が成婚にこぎつけるキモになっているのです。これはまさに仲人の仕事といって間違いないでしょう。

行政の結婚支援に詳しい専門家は、「今の30代や40代は、非正規雇用が広がるなど、不安定な社会で生きてきたこともあり、傷つくことを恐れ、何事にも消極的になって、結婚をためらう傾向が強い」と話していました。愛媛県は今年度、およそ3,000万円をかけて婚活支援に取り組んできましたしたが、その結果、成婚につながる可能性の高いお相手選びについては一定の成果を上げられるようになったと言えそうです。しかしながら、AIではその後のサポートまではするに至らず、できることはまだまだ限られているというのが現状です。先のような婚活者の悩みを聞いて理解し、寄り添いながら成婚に導いてゆくことができるのは、結局のところAIではなく、仲人なのです。

日本ブライダル連盟では、これから訪れるAIの時代に備えた仲人の役割や、AI利用を見据えた集客ツールのご提案を積極的に行っています。加盟のご相談は下記より。ご連絡をお待ち申し上げております。

 

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