日本の晩婚・未婚化の理由

2023/3/16

日本の晩婚化や未婚化の理由について、考察してみました。
結婚相談所の開業にあたって、基本情報として、理解が必要かと思います。

①経済的な不安定さ
日本では、少子高齢化や財政問題などにより、結婚や子育てを後回しにする要因となっています。多くの若者が、就職や安定した収入を得ることが難しい現代の経済状況に直面しています。結婚は、一緒に生活をするために必要な経済的な基盤が必要であるため、若者たちは結婚や子育てを後回しにして、より安定した経済的な状況を望んでいます。

②経済的な要因
就職氷河期と呼ばれた1990年代に生まれた若者世代は、長期にわたる景気後退や就職難に見舞われました。経済的な不安定さが、結婚や出産を後回しにすることにつながりました。また、日本の高い教育費や住宅費も、若者が結婚や家庭を持つことを難しくしています。そのため、結婚や子育てを躊躇する傾向があり、未婚化や晩婚化が進んでいます。

③文化的な変化
日本では伝統的に、結婚は親や会社の上司が仲介し、家族・地域や会社関係の中で結ばれることが一般的でした。しかし、現代では個人主義が強まり、自分で相手を見つけ、自分で結婚を決めることが求められます。これにより、結婚に対する価値観が変わり、結婚や出産を後回しにすることがより容易になりました。

④社会の変化
日本では、高度経済成長期以降、都市化や核家族化が進み、家族の役割や価値観が変化してきました。そのため、結婚や子育てに対する意識も変化し、晩婚化や未婚化が進んでいると考えられます。最近の調査によると、若者たちの思春期は以前よりも長くなっているとされています。このため、若者たちは自己実現や自己成長に時間を費やすことが多く、結婚や家庭を持つことを後回しにする傾向があります。

⑤キャリア重視の社会
日本では、長時間労働や非正規雇用が一般的であった為、若者たちは安定した雇用や高収入を求める傾向が強いです。日本では、長時間労働やキャリアアップが重視される社会が続き、女性も男性もキャリアを追求することが求められ、結婚や子育てを後回しにする傾向があります。

⑥女性の社会進出
女性の社会が進んだことが大きな影響を与えています。女性がより高い学歴を持ち、より多くのキャリアチャンスを得るようになったことで、結婚や出産に焦点を当てることが少なくなりました。また、男性にも同じようなキャリア志向が見られ、結婚や出産を後回しにする傾向があります。

⑦価値観の多様化
日本では、結婚や子育て以外のライフスタイルが多様化しています。現代の日本では、性的少数者や非モノガミーの人々が、以前よりも多くの支持を得るようになっています。このため、一般的に結婚や家庭を持つことが求められるという価値観に疑問を持つ人々が増えています。自由な選択肢を求めるようになり、また、多様な価値観が受け入れられるようになったことも、晩婚化や未婚化の要因の一つと考えられます。

⑧選択肢の多様化
結婚や子育てをしなくても、幸せな生活を送ることができる選択肢が増えています。例えば、独身や共同生活、ペットとの暮らし、趣味や旅行に時間を費やすことなどが挙げられます。若者たちは、これらの選択肢を検討することが多くなっています。

⑨婚活の困難さ
近年、婚活市場が拡大していますが、婚活が困難と感じる若者が増加しています。特に男性の場合、経済的な不安定さやキャリア重視の社会などの要因から、結婚相手を見つけることが困難と感じている人が多いようです。

⑩未婚女性不足の問題
日本においては、未婚男女の人数が圧倒的に男性の方が多く、男性あまりの問題が指摘されています。結婚相手を見つけることが難しいことによって、未婚化や晩婚化が進んでいる一因となっています。

未婚化や晩婚化の解決策として、経済的な安定の確保や働き方の改革、キャリアの多様化、婚活の支援などが挙げられます。
子育ての支援は、少子化解決のための一つの手段ですが、未婚化、晩婚化の解決には直結しません。未婚化、晩婚化解決の為には、結婚に向けたサポート、すなわち、出会いの機会を提供することと同時に、恋愛や結婚に対するポジティブなイメージを醸成することも重要です。こうした解決策を総合的に取り組み、自由に恋愛や結婚を選べる環境を整備することが、未婚化や晩婚化の解決につながると考えられます。

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