現代の結婚事情:変化する価値観と社会的な視点

2023/8/1

結婚相談所加盟連盟として多くの結婚相談所の開業サポートをさせて頂いております日本ブライダル連盟=BIUです。

本日は私たちのライフスタイル、価値観、さらには社会全体に大きな影響を与える「結婚」について考えてみたいと思います。
結婚という制度は、文化や地域、時代によって常に変化してきました。
では、現代の結婚はどのような特徴があるのでしょうか?
そして、それらは社会全体にどのような影響を及ぼしているのでしょうか?

1. 結婚年齢の上昇

まず、注目すべきポイントとして結婚年齢の上昇が挙げられます。
OECD諸国(ヨーロッパ諸国、日、米を含む38ヶ国の先進国が加盟する国際機関)において、平均初婚年齢は上昇傾向にあります。
これは高等教育の普及により、就職を早期化させるよりも進学を選択する人が増えた結果であると考えられます。
また、それだけでなく、個々が仕事のキャリアに重きを置き、経済的自立を強く意識するようになった結果とも言えるでしょう。

さらに、国内では、高まる生活費や不安定な雇用状況が、結婚を後回しにする要因となっています。
また、高度な教育を受けるための時間や、専門的なキャリアを追求するための時間も増えています。
これにより、結婚するまでの時間が延び、結婚年齢が上昇しています。
特に都市部での上昇傾向が顕著です。
経済的安定が婚姻の条件として重視されるようになったことも、結婚年齢上昇の一因と思われます。
多くの若者が一定のキャリアを築き、経済的な基盤を固めるまで結婚を延期する傾向が見られます。

2. 晩婚化・未婚化の現象

結婚年齢の上昇と並行して、結婚そのものを遅らせる、または選択しないという傾向も強まっています。
特に日本では、未婚率が上昇しており、これには社会経済的な要因とともに、個々の価値観やライフスタイルの変化が背景にあるとされています。
伝統的に、社会的な期待や圧力は多くの人々に結婚と子育てを推奨してきました。
しかし、現代社会ではこれらの圧力が軽減し、個々の選択が尊重されるようになっています。
これは「結婚=幸福」という一般的な認識が変わりつつあることを示しているかもしれません。

結婚は一つの選択肢であり、個々のライフゴールによりその選択肢が異なる、という意識が広まってきています。
また、未婚化の背景には、経済的な負担感や結婚による生活スタイルの変化に対する恐れなども関係していると考えられます。

3. 同性婚の合法化

一方で、社会的な包容性の向上とともに、多くの国で同性婚が合法化されています。
これは、LGBTQ+の権利が社会全体で認知され、法的な保護を受けられるようになった結果です。
これにより、結婚という制度自体が多様性を認識し、受け入れるようになってきたことを示しています。
伝統的には、結婚は異性間の関係として定義されてきました。
しかし、同性婚の合法化は、結婚が2人の成人間の愛情とコミットメントを認知・保護する制度であるという新たな理解を広めています。
これは結婚の本質的な定義を変える可能性があります。
同性婚の合法化は、性的指向に関わらず全ての人々が結婚の権利を享受するべきであるという人権と平等の観点を強調しています。
これは、社会全体が性的少数者の権利を認識し、尊重することを促進する可能性があります。

同性婚の合法化は、結婚という制度が一人ひとりの幸福を追求する権利を尊重し、保護するための手段であるという、その本質的な意味を再認識させてくれます。

4. 共働きの普及

伝統的な家庭像は、男性が働き、女性が家庭を守るというパターンでしたが、共働きが主流となる現代では大きく変化しています。
女性の社会進出とともに、家事や子育ての負担は夫婦で分担されるようになりました。
この変化は、性別による役割分担に対する考え方を根本から覆し、家庭内での平等性を追求する動きを生み出しています。
これは家庭内だけでなく、職場での男女平等や、さらには社会全体でのジェンダー平等の推進にも寄与しています。

5. オンラインマッチングの増加

現代の結婚市場においては、オンライン化の進歩が無視できない影響を及ぼしています。
インターネットとスマートフォンの普及により、オンラインサイトやアプリを通じた出会いが増え、結婚相手を探す方法が大きく進化しました。
これは、現代人が多忙な生活を送る中で、より便利で効率的な恋愛や結婚のパートナー探しの方法を模索する結果とも言えるでしょう。
また、オンラインマッチングは、地理的な制限を超えてさまざまな人と出会うチャンスを提供しています。
これは、パートナー選びの選択肢を大幅に広げ、異なる背景や価値観を持つ人々との出会いを可能にしています。

しかし、オンラインやアプリでの出会いには、フェイクプロフィールや詐欺などのリスクも伴います。また、そもそもの恋愛弱者にとっては、マッチングアプリでの出会いはハードルが高く、中々、希望に合ったお相手との出会いにたどり着かないことも課題になっています。

6. 子どもの数の減少

最後に、現代の結婚事情の一つとして、子どもの数が減少していることに触れておきたいと思います。
教育レベルの向上や女性の社会進出、経済的な要因などにより、多くの国で出生率が低下し、子どもを持つ家庭の数が減っています。
この現象は特に先進国で顕著で、一人当たりの子どもの数(合計特殊出生率)が2以下となっています。
これは、少子高齢化社会に繋がり、社会保障制度や経済、文化など、さまざまな面で影響を与えています。

7. まとめ

このように、現代の結婚事情は様々な要素が複雑に絡み合い、一方で個々の価値観や選択、そして社会全体の動向に大きな影響を及ぼしています。
これらの変化が進む中で、結婚という制度やそれを取り巻く社会の在り方について、私たちはこれからどのように考え、対応していくべきなのでしょうか?

新たな価値観や生活スタイルが広がる中、結婚の形は多様化し続けます。
伝統的な家庭像から、共働き、同性婚、シングルマザー/ファーザーといったさまざまなライフスタイルが認められ、尊重されるようになりつつあります。

これらはすべて、一人ひとりが自身の幸福を追求し、自己実現を図るための選択です。
私たち一人ひとりがそれぞれの選択を尊重し、多様な生き方を認める社会を作り上げることが、現代の結婚事情を理解し、対応するための一歩となるでしょう。

私たちの日常生活から国や地域、社会全体まで、結婚という制度は私たちに大きな影響を与えています。
これらの要因を理解し、その変化を受け入れ、それに適応することは、私たち一人ひとりにとって重要な課題です。
これからも、結婚に関するさまざまな話題を取り上げ、私たちの生活や社会に与える影響について深く考えていきたいと思います。

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