アセクシャル?ノンセクシャル?婚活に積極的になれない結婚相談所会員様に「アセクシャル」の可能性!?

2022/12/6

日本で最も歴史のある結婚相談所加盟連盟として多くの結婚相談所をサポートしております日本ブライダル連盟=BIUです。

近年、恋愛事情においてよく耳にするのが「LGBTQ」です。

結婚、婚活にあたってもジェンダーフリーに対する取り組みの必要性について取りざたされることが年々増えております。

日本ブライダル連盟=BIUでも日本LGBTサポート協会と連携し、LGBTQの方々に向けてパートナー探しのサポートを行っておりますが、本日は判断が難しい性自認である「アセクシャル・ノンセクシャル=無性愛者」についてご案内致します。

1.アセクシャル・ノンセクシャル・無性愛者とは?

まず、アセクシャルとノンセクシャルは一見似たように分類されてしまいますが、大きな違いが有ります。

まず、アセクシャルが「他者に対して恋愛感情も性的欲求も抱かない」性質の方で、ノンセクシャルの方は「他者に対して恋愛感情は抱くけれど性的欲求は抱かない」という点で大きく異なります。

結婚相談所で婚活を行う上で、ノンセクシャルの方は恋愛感情を持つのであまり問題にはならないかもしれません。

性行為の上で、パートナーとの間で何か問題が起きてしまう可能性は有りますが、婚活を行う上では発覚しない可能性が有りますので顕在化しづらい問題である可能性はあります。

もちろん、面談を行う中で会員様がご自身の性についてカミングアウトされることもあるかもしれませんが、そういったことがない場合は気づくことは難しいかと思います。

反面、アセクシャルの方は誰に対しても恋愛感情を抱くことが有りません。

この場合は婚活を行う中で違和感を抱かれることもあるかもしれません。

2.会員様がアセクシャルである可能性?

キャリアの長い結婚相談所の皆様の中には、婚活をしているけれどあまり活動に積極的では無い会員様がいらっしゃった経験が有るかと思います。

婚活に積極的になれない事情は様々で、男性であれば中には仕事が忙しいといったケースも有りますし、女性であればお相手に対する希望が高すぎるといった場合も考えられます。

しかし、たくさんお見合いをしているにも関わらずお相手に対して全く好意を抱かないという方も稀にいらっしゃるのでは無いでしょうか?

大抵は交際に至るまでのプロセスの中で、たくさんのお見合いを行い、お相手に好意を持つものです。

もちろん、好意を持ったからといってお相手の気持ちがそうではなく、交際に至らないというケースも有るわけですが、多くのお見合いを行う中で「全くお相手に恋愛感情を抱かない」という場合、その会員様は「アセクシャル」である可能性が有ります。

会員様がアセクシャルの可能性があったとしても、面談などで会員様にその事を確認するのは大変難しく、その対処方法については、現在、明快な解はありませんが、結婚相談所の社会的な役割として、誰もが結婚できる世の中にするというコンセプトを標榜するなら、ここは避けて通れなくなると考えています。

結婚相談所の会員様の中には「両親から結婚を急かされて婚活している」という方もいらっしゃれば「社会的に独身である事が嫌で婚活している」という方もいらっしゃいます。

婚活をする動機というのは「お相手に恋愛感情を抱いて恋愛して結婚したい」といった方だけでは有りませんので、中にはアセクシャルの方やノンセクシャルの方もいらっしゃるわけです。

自覚が無いだけでLGBTQの方もいらっしゃるかもしれません。

近年、恋愛事情は複雑化しておりますので、会員様のそういった性質を捉えられるようにヒアリングや観察なども大切になってきています。

3.ノンセクシャルの恋愛・結婚とは?

ノンセクシャルの方は恋愛感情を持たれますので、婚活を行っていればお相手に好意を抱かれます。

ノンセクシャルの方は、性的指向がどこにも向きません。

しかし、結婚されて体外受精などを利用して子供を持たれる方もいらっしゃるようです。

しかし、ノンセクシャルの方が婚活をされて成婚される場合、お相手の方にその理解が無ければ成婚後の結婚生活に問題が起きる可能性もあります。

ノンセクシャルの方は恋愛感情を持たれるのでアセクシャルの方以上に気づくのが難しい可能性が有りますが、成婚後の結婚生活に問題が生まれないように、また理解のあるお相手を選んで頂ける様に、こういったセクシャリティの方もいらっしゃる事を念頭において頂くことは非常に重要です。

4.アセクシャルの恋愛・結婚とは?

アセクシャルの方は恋愛感情を持たない方々ですが、アセクシャルの方が絶対に結婚をしないかというとそうではありません。

そもそも恋愛感情や愛情といった感情の定義は非常に難しいものです。

友情のような感情を抱かれて結婚をされることも有るようです。

そもそも自由恋愛で結婚をするということは日本の歴史でも近代以降のことです。

昔は知人を介した、いわゆるおせっかいお見合いおばさんからの紹介でお見合い結婚をされたり、家同士の事情で結婚相手が決まったりしていたわけです。

想像するに当時そのような形でお見合い結婚をされた方の中にもアセクシャル・ノンセクシャルの方もいらっしゃったのでは無いかと思います。

また、「結婚」と「恋愛」はやはり違うものです。恋愛は相手に対して胸の高鳴りを感じることですが、結婚は「家族を持つ」という側面も大きいです。

感情的に、また性的に他者を愛せなくても「結婚=家族を持つ」ということに対して希望を持たれる方がいらっしゃっても何も不思議ではないです。

アセクシュアルの方が結婚する場合は「友情」のような感情で結婚されるケースが多く、友情も言ってみれば愛情の一つの形ですので「他者に愛情を抱かない」という訳ではありません。

結婚相談所として注意が必要なのは、やはりノンセクシャルの方と同様に会員様がアセクシャルに該当する可能性を見落とさないことです。

最後に

LGBT方であれば、レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスとご自身の性自認が明確ですが、アセクシャル・ノンセクシャルの方はLGBTのどこにも属さず、その存在そのものがある意味区分けしずらいとも言えると思います。

LGBTの方々は性自認が明確であるケースが多いかと思いますが、潜在的に性自認が曖昧になっている可能性が非常に高いです。

もし会員様とのやり取りの中で違和感を感じた場合はお相手を傷つけない様に可能性を探る必要があります。

また、前述の通り日本ブライダル連盟=BIUでは日本LGBTサポート協会と連携の上、LGBTQの皆様にもパートナー探しのサービスを提供しております。

近年では高い意識でLGBTQの皆様のサポートと積極的に行っている結婚相談所も出てきておりますので、ご興味がありましたらぜひとも一度ご連絡くださいませ。

株式会社日本ブライダル連盟 営業本部 担当:佐久間
TEL     :03-5332-6807
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