婚活とタイパ

2023/10/10

結婚相談所加盟連盟として多くの結婚相談所の開業サポートをさせて頂いておりますBIU=日本ブライダル連盟です。

昨今『タイパ』という言葉をよく耳にするようになりました。

『タイパ』とは『タイムパフォーマンス』の略です。
「費やした時間に対して得られた効果の割合(時間対効果)」のことであり、言い換えればある物事に対し「時間をどれだけ有効に使えるか」ということです。

コロナ禍で各種の学校が対面授業を取りやめ、特に大学では多くの学校が完全にリモート型授業に切り替えました。
リモート型授業の種類として、ZOOMなどのWEB会議システムを利用した双方向性型、決められた時間に配信される映像を見るLIVE配信型、録画した映像を自由な時間に見て授業を受けるオンデマンド型があります。
中でもオンデマンド型は学生に人気が高く、都合の良い時間に場所を問わず受講できる、わからないところは繰返し試聴でき自分のペースで学べる、といった理由の他に「受講の時間が短縮できる」ということがあります。
仮に大学の講義が90分ならば、オンデマンド型授業の映像を「2倍速」で視聴すれば受講時間が45分で済むので、残りの45分をレポート作成やアルバイトに充てることができ、学生はこれを『タイパ』が良い、と表現するようになったようです。
並行してYouTubeやサブスクリプション配信の動画も「倍速」で視聴するようになり、『タイパ』という言葉は完全に定着したように思います。

このように若者を中心に定着してきた『タイパ』ですが、実は「婚活」に於いてもこの『タイパ』という考え方が重要なのではないでしょうか。

婚活では、自分に合う相手を見つけるためにまずはたくさんの人と出会わなければなりません。しかし、出会った人と交際し、相手を見極め、結婚に至るためには長い時間を費やします。
結婚を希望してから結婚するまで数年、あるいは数十年掛かるようでは人生の大切な時間を無駄にしてしまいますので、『タイパ』が悪いということになってしまいます。

婚活にはいくつかの方法がありますがそれぞれの『タイパ』について考えてみたいと思います。

1. 婚活アプリ等ネットを利用する

「婚活」の方法として最近では婚活アプリやサイトに登録するいわゆるネット婚活があります。気軽に登録でき、空いた時間を使って相手を探し、出会いの機会が得られることから人気で、その点では『タイパ』が良いと言えるのかもしれません。
しかしながら、アプリやサイトによっては真剣な結婚を考える婚活者ではなく、単なる遊び相手を探していたり、虚偽のプロフィールや写真を登録したりといったものもあり、まずは相手のプロフィールの真偽の確認に時間を費やしたり、実際に会ってから既婚者であることが判明したり、というようなことがあっては『タイパ』が悪いどころではありません。

2. 合コンや街コンに参加する

合コンや街コンへの参加は、一度にたくさんの人と出会えるというメリットがあります。
その「たくさんの人」の中に希望の相手がいて、スムーズに交際、結婚へと進めば『タイパ』が良いと言えるでしょう。
しかしながら合コンや街コンによっては必ずしも「婚活」が目的ではなく、まずは交際相手や楽しく遊ぶ相手を見つけることが目的のものもあるため見極めが必要です。
もし交際相手が見つかっても相手の結婚の意欲が低い場合、結婚に至るまでに非常に時間が掛かったり、数年交際しても結婚に至らなかった場合は『タイパ』が悪いと言えます。

3. 婚活パーティーに参加する

婚活パーティーはその名の通り、婚活を目的とした人が参加します。
婚活パーティーは参加条件に年齢や職業、年収等に制限を設けている場合もあるため自分の希望条件に合った人に出会える可能性が高くなります。
合コン・街コンの時と同様、希望の相手とスムーズに交際、結婚と進めば『タイパ』が良いと言えるでしょう。
しかしながら婚活パーティーによっては、希望に関わらず必ず全員と対話の時間を設けるなどのルールがあるため、もし好みの相手がいない場合、対話の時間のみならずパーティーに出掛ける支度をした時間、会場を往復する時間も無駄だったと思う人にとっては、『タイパ』が悪いと感じるかもしれません。

4. 結婚相談所に入会する

結婚相談所は当然ながら結婚を強く希望する人が入会します。
入会の際は身元や収入、独身証明の確認などの審査があるため、手軽なネット婚活サイトに比べて相手のプロフィールに虚偽が無いかを確かめる手間と時間が不要で、安心して相手を探すことができます。
また結婚相談所のカウンセラーが希望や条件の合った相手を紹介してくれるので、自分で探すよりも時間や手間が省けます。
中でも連盟に加盟している結婚相談所同志はネットワークで繋がり、会員自身も自宅に居ながらネットを利用して全国の会員の中から希望の相手を探すこともでき、時間と場所を問わず婚活をすることができます。
また、結婚相談所の婚活では要所要所で時間や日にちの制限があります。
お見合いを申し込まれたら、受けるかお断りするかの返答、お見合いをしたら、交際に進むのかお断りするかの返答、交際に入ったら、結婚をするのか交際を終了するのか決断、
というように要所要所で返答や決断に〆切が設けられています。
従って、一般的な恋愛関係のように何年もだらだらと交際し、結局結婚に至らなかったなどということがありません。

このようなことから、多くの時間を掛けずに、身元が確かで希望の条件に合ったお相手を探すことができ、結婚の見込みのない相手と無駄に交際期間を費やすことが無いという点に於いて、結婚相談所での婚活は『タイパ』が良いと言えるでしょう。
但しせっかく結婚相談所に入会しても積極的に活動せず、何年も在籍してしまえば『タイパ』が悪いということになってしまいますので注意が必要です。

最後に

以上、婚活とタイパについて考察してみました。
いずれの婚活方法に於いても、あまり時間を掛けずに希望の結婚に至ればその方法は結果的に「タイパが良かった」ということになるのでしょう。
そのためには自分の持てる時間と相談しながら自分に合った婚活方法を選択することが大切です。

人が一生で使える時間には限りがあるもの。
結婚を望む方には、煩わしい婚活に費やす時間は短く、幸せな結婚生活に掛ける時間は長く、タイパの良い婚活で豊かな人生を送って頂きたいものです。

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