結婚相談所の集客で熟考すべき「顧客の傾向と世代」!変わりゆく時代に対応する為のポイント2つ!

2020/2/26

日本ブライダル連盟は結婚相談所の加盟連盟として、数々の結婚相談所開業と運営支援をさせて頂き47年以上経ちましたが、変わりゆく時代に合わせて結婚相談所会員となる顧客の傾向も変化しております。

今回は「2020年時点での顧客の傾向」について書いていきたいと思います。

年齢と世代で見る消費傾向の違いを理解する

年齢層によって、消費に対する感性が全く異なる事を理解しなくてはなりません。

特にここ数年間で起きた顧客層の世代交代は「バブル世代(新人類)→氷河期世代(団塊ジュニア・ミレニアル世代)」です。

バブル世代・新人類について

バブル世代・新人類と言われる方々が生まれたのは1960年~1970年です。厳密にはバブル世代とは「1960~1965年生まれの方」になりますが、俗に新人類と呼ばれる方々です。

現在ですと、すでに新人類・バブル世代と呼ばれた方々の世代は50歳~60歳となっています。

こういった方々の消費動向の特徴は「非常に派手でお金の使い方が大胆だった」という傾向があります。

また、世代が変わっても影響を受けている文化背景が異なりますので、前述の氷河期世代・団塊ジュニア世代の後半の世代の方々の中でも現在40代の方は「バブル憧れ世代」と呼ばれることもありますので、似た傾向があります。

バブル・バブル憧れ世代の消費が派手であることは前述のとおりですが、結婚相談所の利用に際しても「高い費用を支払う前提で自分を盛り上げる」という傾向がありました。

ですので、料金帯が高めでも思い切って入会されるという傾向が高かったかと思います。

現在45歳以上の方は「バブル憧れ世代」になりますので、費用についての考え方は「高くても思い切りよく支払う」という傾向があります。

これらの方々は若いときに「ハイブランドの服やバッグなどを消費した」という経験や「高級なレストランで楽しんだ」という経験がありますので、価値が高いものにはお金を払いやすい方が多いです。

しかし、前述のとおりそういった消費動向はあくまで現在「45歳以上の方」に対するものになります。

次項の「氷河期世代(団塊ジュニア・ミレニアル世代)」とは全く消費動向が異なりますので注意が必要です。

また、バブルを体験した世代は、バブル未体験世代と大きく異る点があり「また良い時代がやってくるのでは無いか?」という期待があります。そのために不景気な状況でも消費の傾向は強気です。

氷河期世代・団塊ジュニア・ミレニアル世代について

俗に「氷河期世代」と呼ばれる世代は「1970年から1983年生まれ」の方々になります。この方々は前述のバブル世代とは全く異なった価値観を持っています。

特に注意が必要なのが「1980年以降生まれのミレニアル世代」です。現在39歳くらいの方から下の世代は「ミレニアル世代」と呼ばれる世代なのですが、これらの方々は「10代後半のころ、すでにユニクロで服を買っていた世代」です。

ちなみに氷河期世代の下の世代である「ゆとり世代」と、氷河期世代後半の世代をひとまとめにして「ミレニアル世代」と呼ばれます。

こういった世代は夜景の見える高級レストランもハイブランドのファッションアイテムも車を買うということも時代の傾向で縁が薄く、消費に対しての傾向は非常に消極的です。

そもそも「就職で正社員になれず、派遣社員や契約社員などの新しい雇用形態」で働いた方が非常に多い世代でもありますので、そもそも消費したくても出来ないという事実もあります。

この世代は大企業の正社員で収入が良くても、不思議と消費動向は地味な傾向が強いです。

また、消費動向は「ファストファッション・ファストフード」や「シェアリングエコノミーサービス」の利用も多く、車などはレンタカーやカーシェアを利用する事が多く、洋服などもファストファッションで済ませる方が非常に多いです。

現在、結婚相談所の主たる利用年齢の1つとなるのがこの「氷河期世代からゆとり世代をまたぐミレニアル世代」です。1980年~2000年生まれの方々がミレニアル世代ですので、現在「20歳~40歳」までの年齢の方が「ミレニアル世代」です。

この「ミレニアル世代」の消費動向は消極的なのですが、一例は以下になります。

DIYを活用する

家具などを買う際は大塚家具などをすぐに利用するのでは無く「DIY」で済ませる方が非常に多いです。簡単な棚などを、ホームセンターで資材を購入し、自力で作ったりする世代です。

「高級品から手に入れる」ということはしません。

安いサービスから利用する

サービスに関しても安いサービスの利用から開始する傾向があります。不足を感じた場合は高いサービスに変更する事が多いですが、最初はまずコストパフォーマンスを意識する傾向が強いです。

ミニマリストが多い

ミニマリストというのは「所有することに消極的で必要最低限の暮らしをする方」を指します。

物をあまり所有せず、必要最低限の物だけを所有します。この「必要最低限のもの」に関しては実はあまりコストを意識しない傾向があります。

しかし、大量の物を持つのを嫌うのと、こだわりのポイントから外れるものに関してはコストパフォーマンスを意識している傾向があります。

現在婚活市場の中心となる「ミレニアル世代」の攻略法を考える

前述のとおり婚活市場の中心となる20歳~39歳までが「ミレニアル世代」になってしまいました。

結婚相談所が顧客接点を持つためにこの「ミレニアル世代」を視野に入れる必要があります。

「コスパ」という言葉を多く使う世代でもありますので、結婚相談所サービスの「費用対効果」に対しても非常にシビアな側面がありますので、料金体系に対してサービスが「お得」である事を感じさせる工夫が必要です。

また「いきなり大きなお金を使う」ということもありませんので、トライアルコースなどを上手にアピールして「すぐにお金をかけさせない」という工夫も必要になります。

現在結婚相談所を運営されている皆様の時代と消費動向が大きく異る可能性が有るため、その点を注視する必要があります。

すでにお気づきの方も多いかもしれませんが、5年前と現在では顧客の消費動向が全く違いますので、提供しているサービスや発信している情報の内容などもチェンジが必要な場合があります。

最後に

この様な「世代の違いと消費動向の違い」をご理解頂くことで、ますますの発展をして頂ける可能性があります。

どの様な時代でも業績を伸ばす企業はあります。そういった伸びている企業のサービスを研究して頂くことも非常に役に立つかと存じます。

結婚相談所開業にご興味があり、ご開業に当たってご質問・ご相談などございましたらご気軽にご連絡くださいませ。

株式会社日本ブライダル連盟 営業本部 担当:佐久間
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