GYAOサービス終了!動画配信業界に見る結婚相手紹介サービス業界の進むべき方向性とは?

2023/1/31

インターネット動画配信サービスのGYAOがサービスを終了するというニュースがありました。

利用者が購入した映画なども見れなくなってしまうという事もあり、話題になっています。

今回はこの「動画配信業界」の内情に注目しながら、結婚相手紹介サービスの進むべき方向性についてじっくりと考えてみたいと思います。

1.GYAOサービス終了の背景

GYAOは元々2005年にUSENが開始したサービスです。その後、2009年にYahooが買収しました。

基本的に無料で利用出来るサービスですが、オリジナルの動画コンテンツの配信やテレビ番組の見逃し配信なども行っています。

通常サービスを終了する場合は収益が大幅に下がってしまい赤字化している場合などかと思いますが、実はサービスの利用度・認知度からすると他の動画配信サービスであるAbemaTVやニコニコ動画といったサービスと同様の利用度・認知度です。

AbemaTV・ニコニコ動画ともに有料のサービスが有りますが、基本的に無料で利用可能という点ではGYAOと同様です。

GYAOのサービス廃止の背景としては、系列であるLineのサービスの中でLINE VOOMというスマホ向けの縦長ショート動画サービスにリソースを集中する為とのことです。

この様に、他に類似サービスが有る場合はサービスの片方の収益が下がる、もしくは将来性が見込めないといった場合にサービスが終了してしまうのは仕方がないことの様に思えます。

しかし、もしサービス終了するのが結婚相談所の加盟連盟だったら?と考えると恐ろしいことです。

GYAOが終了し、LINE VOOMにリソースを集中するということを結婚相談所加盟連盟に当てはめると「仲人型結婚相談所向けサービスを終了し、マッチングアプリに注力する」または「仲人型結婚相談所向けサービスを終了し、自社サロンのみ運営する」といった事になります。

2.誰ももうからない競争?

GYAOと同系列であるLINE VOOM以外にも、動画配信サービスは他にも多く有ります。

現在の動画配信サービスの中で圧倒的なのがYouTubeです。また、有料の動画配信サービスとして最も支持されているのはNetflixでしょう。

また、有料の動画配信サービスは他にもAmazon Prime利用者が無料で利用できるAmazon Prime Videoなども非常に有名です。

動画コンテンツの性質として、動画視聴中に他の動画を見ることは出来ません。しかし、一日にインターネットの動画を見る時間には限りがあります。

競合サービスが多数有る為、各社がしのぎを削らなくてはならない状況でしょうし、通常のインターネットサービスに比べて動画配信サービスはサーバー費用が非常にコストを圧迫してしまう為、多くのユーザーを確保し、収益を確保する必要があります。

すでに動画配信サービスに関しては競合が多数存在する「レッドオーシャン」となっています。

多数の競合が要ると競争は激しくなり、過当競争が始まり、価格競争が始まると戦いはより激しくなります。Netflixは有料動画配信サービスの中では非常に大きな影響力がありますが、ユーザー離れを危惧し、広告付きで低価格のプランを開始しました。

この様に類似のサービスが多い場合は競争が過激になってしまいます。

そこでふと感じるのが「結婚相手紹介サービス業界もすでにレッドオーシャンなのでは無いか?」という疑問です。

マッチングアプリは年々増加し、様々な企業が結婚相手紹介サービス業界に参入し、オンライン型結婚相談所などの新しい形態のサービスも生まれ、古くから仲人型結婚相談所を経営されている方からすると不安を感じられることも有るかと思います。

 

3.競争の中でも価格を上げるDAZN

激しい動画配信サービスの競争の中でも強気に価格を上げているサービスが有るのをご存知でしょうか?

そのサービスは「DAZN」です。DAZNはスポーツの動画配信に絞り込んだ動画配信サービスです。

様々なサービスが激しい競争をする中で、悠々と値上げを行うDAZNの強さはやはり「提供サービスを絞り込んでいる事」が大きな強みになっています。

マーケティング戦略の技法として「ランチェスター戦略」というものがあります。ランチェスター戦略は元々、戦争の戦略でしたがマーケティングにも応用が出来、特に競争が激しい業界や中小企業・小規模事業者が活用すると大きな成果を上げられるマーケティング戦略と言われています。

ランチェスター戦略の具体的な内容は「幅広いサービスを提供している大手の競合に対し、絶対に負けない点を用意する」ということです。

DAZNはこのランチェスター戦略で成功したと言えます。すでに存在している他社動画配信サービスと同じ土俵で勝負する事無く「スポーツ」に絞り込んでスポーツに関しては他社には絶対に負けないサービスを生み出したのです。

レッドオーシャン化している動画配信サービスの中でブルーオーシャンを生み出した画期的なマーケティングです。

例えばこれを結婚相手紹介サービス業界に当てはめるとすると「大手結婚相談所に対して、専門的にシングルマザーに提供するサービスを強化する」または「大手結婚相談所に対して、専門的にLGBTQの方に出逢いを提供する」といったことが上げられます。

この場合、大手結婚相談所はどうしても「幅広い方向けにサービス提供を行う」という性質がありますが、それを逆手に取って「ニッチに絞り込んだ専門的なサービスを用意し、そのサービスは絶対に大手結婚相談所に負けない様にする」ということです。

また、これを日本ブライダル連盟=BIUに当てはめると「自社サロンの経営等は行わず、あくまで開業頂いた仲人型結婚相談所の方々に注力してサービス提供を行う」ということでは無いかと考えました。

また、こういった理由もあり「LGBTQの方への出逢いの提供」「シングルマザー婚活の推奨」など、ニッチな方面でも仲人型結婚相談所の皆様にサービス提供いただける体制を整えております。

前述のGYAOの件もそうなのですが、どうしても幅広く事業展開を行うと「儲かりそうに無いサービスは終了させ、儲かりそうな事業にリソースを集中する」という事になってしまいます。

先にお伝えさせて頂いております様に、もし結婚相談所加盟連盟がそういったスタンスを取ってしまった場合は「自社サロンの収益が高い為、仲人型結婚相談所向けのサービスを終了する」もしくは、「会員保有数の多い相談所を選別し、サービスを提供する」といった事が起きてしまう可能性があります。

ビジネスは競争です。競争の結果、提供価格やサービスが向上して行くわけですが、近年はその傾向が強まり過ぎてしまった結果「自社の成長が圧倒的に最優先」というスタンスの企業のなりふり構わぬ行動も目に余るように感じます。

しかし、顧客を置き去りにして「自社成長最優先」というスタンスを取ってしまうと、GYAOの様に「購入した動画コンテンツがサービス終了とともに視聴できなくなってしまう」といった不利益を顧客に与えてしまうこともあります。

日本ブライダル連盟=BIUのスタンスとしては、開業頂いた皆様に不安を与える事が無いように、WIN/WINに拘り、末永く皆様にサービスを提供し続けることが出来る体制を整え、あくまでも開業頂いた「仲人型結婚相談所の皆様のサポートに注力する」というスタンスを崩さずに運営していく所存です。

最後に

今回はGYAOのサービス終了に伴う動画配信サービスのマーケットの動きと、それに伴う結婚相談所・結婚相手紹介サービス業界・結婚相談所加盟連盟のあり方についてお話させて頂きました。

インターネットの本格的な普及から約20年経過し、様々な方面のサービスをインターネットで受け取ることが出来る様になった反面、企業の寡占化が進み小規模事業者が悪戦苦闘するケースも多い時代です。

しかし本日ご紹介したDAZNの様なスタンスのサービスは、我々結婚相談所加盟連盟にも、仲人型結婚相談所の皆様にも大きなチャンスを感じさせてくれます。

日本ブライダル連盟=BIUは、開業いただいた結婚相談所の皆様のサポートに徹しており、他社には無い充実の研修と、経営が軌道に乗るまでの徹底サポートをご提供しております。

結婚相談所開業をご検討の場合は、ぜひともご相談くださいませ。

株式会社日本ブライダル連盟 営業本部 担当:佐久間
TEL     :03-5332-6807
MAIL   :sakuma@biu.jp