結婚相談所にもコロナ不況の影響が!?不景気に強い超有名企業から学ぶ2つの教訓!

2021/1/6

すでに結婚相談所を開業されている方からすると、バブル崩壊以降に911テロ・東北の震災・リーマンショックなど様々な不況を体験されている方も多いかと思います。

しかし、これらの不況を体験された事の無い方やこれから結婚相談所での起業・開業を志す方にとって現在のコロナ禍に不安を感じられている方も多いでしょう。

日本ブライダル連盟=BIUは1972年に創業し現在も存続しておりますが、やはり時代の状況に対応することが長期経営にとって非常に重要だと感じております。

今回はコロナ不況において「不景気に強い起業・ビジネス」から学ぶべき教訓をお伝えさせていただきます。

不景気後に急成長した誰もが知っているあの企業とは?

日本の企業で不景気に強いという印象を最も強く感じるのは・・・「ユニクロ」です。正確には「株式会社ファーストリテイリング」が運営しているファストファッションブランドであるユニクロです。

ユニクロ自体は1984年に創業していますが、皆様にとってこのユニクロが当たり前の存在になり始めたのは実は「バブル崩壊後の1990年代後半」からなのです。

2001年には911テロが起き、日本にとってはバブル崩壊後平成の時代は「失われた30年」と呼ばれ景気はどんどん下がる一方でした。

しかし、90年代後半からもユニクロはずっと成長し続けています。

2020年に比べても2021年は経済的にさらに過酷になるという予測をする経済の専門家もいます。不景気とともに成長した企業から教訓を得ることでコロナ不況を乗り越えることが出来るのでは無いかと思います。

また、ユニクロと同時期に伸びてきた誰もがしる企業・・・、それはiphoneやマッキントッシュでおなじみの「Apple」です。

Appleがデザインを一新したマッキントッシュを販売したのもやはり「バブル崩壊後の90年代後半」です。

その後ipodで世界中の音楽の聞き方に革命を起こし、さらにはiphoneで世界中の人々のライフスタイルを変えてしまいました。

ユニクロはなぜ不景気に強い?

ユニクロが不景気に強い大きな理由の一つとして「商品の価格」が安いことが上げられます。

不景気は消費を渋る方が多い為、バブル期に飛ぶように売れた高額な価格設定のものは不人気となり、購入しやすい価格帯の商品が売れるようになりました。

ユニクロの成長と反比例して、いわゆる「ハイブランド」と呼ばれる高級ブランドは苦戦を強いられました。

もちろん製品の質は高額な商品のほうが良いに決まっていますが、良いものを買えるかどうかはまた別問題です。

その点、ユニクロの戦略は「特別品質が高いわけでは無いが価格の割には優れているコスパの良い商品」で一斉を風靡したと言えます。

従来であればあまりオシャレでは無い服しか手に入れられなかった2000円からの価格帯の洋服の中でも、ユニクロはシンプルで洗練された商品を販売していたことから不景気下で業績を伸ばし続けたのです。

ここで一つの結論として不景気・不況時のビジネスモデルとして最も顧客に刺さるのが「コストパフォーマンス」であることがご理解いただけたかと思います。

高いものが良いのは当たり前。もちろん安いものが高いものより良くないのは仕方が無いこと。しかし、品質と価格は常に天秤にかけられていますので価格以上に価値を感じてもらう事、また消費者の負担にならない価格設定が不景気時に強い、という教訓をユニクロは与えてくれます。

Appleはなぜ不景気に強い?

Appleがユニクロと同様に不景気に強かった背景はなんでしょうか。

Apple社にかのスティーブ・ジョブスが復帰した後、業績が悪化していたApple社を助けたのは現在でも幾多のモデルチェンジを繰り返し販売されている「iMac」というモニター一体型のパソコンでした。

当時はまだパソコンの普及期だったので、日本の大手メーカーが販売するパソコンは20万円以上と高価でしたが、iMacは日本国内で178000円で販売されました。

画面一体型で半透明の筐体、パソコンといえばベージュや黒でデザイン性が低いものばかりでしたが、低価格でデザイン性が優れた一体型PCは全世界で大ヒットしました。

やはりAppleにおいてもユニクロと同様に「ユーザーにとって手にしやすい価格」という点、また「価格以上に魅力的でコスパが高い」という共通点があります。

ただ、Appleがユニクロと大きく異る点は携帯型音楽プレーヤーである「iPod」を販売し、その後インターネットなども出来る「電話が出来て写真も撮れて携帯できるコンピューターであるiPhone」で世界中のライフスタイルを変えてしまった点にあります。

iPhoneは他社のスマートフォンに比べても価格は高いのですが日本国内では最大のシェアを誇っています。ユニクロとは異なり「低価格帯の価格帯での戦略」という意味ではAppleは異なります。

価格に対して「高い価値」を持っている点や「他社が思いもつかないような画期的な製品とサービスを提供する」という点、また「優れたデザイン性でブランド価値を高めている」という点は他社の追随を許さない為「世界一の時価総額を誇る企業」となりました。

不景気に負けないくらい、妥協ない強い魅力のある製品作りがAppleの強さです。

またAppleは「製品を販売しているメーカー」の様に一見見えますが、実は「音楽をオンラインで販売する」「iPhoneで利用できるアプリケーションの販売網を持っている」という点では、実は魅力的な製品のみならず「データ販売のインフラ」に関しても他社の追随を許さない企業です。

特に不景気下においては「インフラ関連企業」は強く、通信や医療やエネルギー関連の企業はあまり影響を受けないと言われています。

Appleから得られる教訓は「圧倒的なイノベーションで革新的なサービスを提供し、ユーザーが抗えないほど魅力的なブランド」はどの様な時代でも強いということです。

結婚相談所はこれらの企業から何を学べるのか

正直なところ、不景気に強い企業はまだまだたくさんあるかと思いますが、今回は解りやすい様に「誰もが知っている企業」に絞って書かせて頂いております。

結婚相談所のビジネスモデルにユニクロやAppleの強さをどう具体的に取り込んで行けばよいかという点について考えますと、まずはやはり「価格設定」では無いでしょうか。

「高額だけど充実したサポートを徹底的に提供する」というのが恐らく従来の仲人型結婚相談所のビジネスです。

しかし「価格が高額でサービスが充実している」というのはある意味では当たり前とも言えます。

顧客目線をしっかりと意識することで、適正な価格設定、適正なサービス品質が見えてくるのではないでしょうか?

Appleの様なビジネスモデルに関しては少々スケールが大きすぎて参考にしづらい、と感じてしまう方も多いかもしれませんが、結婚相談所に応用出来るAppleの強さは「ファンビジネス」である点です。

Apple社の製品のファンは巷では「信者」と呼ばれるくらい熱烈です。

そして、仲人型結婚相談所の一番の商品は「仲人・婚活カウンセラー」そのものです。ご自身の熱烈なファンを生み出して頂く為に、インターネットやSNS、ブログ、YouTubeといった様々なツールを活用して「圧倒的な自分ブランド」を打ち出す事ができれば過剰な価格競争に巻き込まれる事もありません。

また、不況下においては前述の通り「通信インフラ」も非常に重要です。とくにパーティーなどの開催が難しい地域も有りますし、面談・お見合いもオンラインでの開催が増えてきております。

インターネットでご自身の情報を発信し、さらに顧客とのオンラインでの対応、またオンラインコースをユニクロの様な「最高品質とは言えないが利用しやすくコスパが高い」コースにして頂くなどが現在のコロナ禍での戦略になるのではと考えております。

最後に

考え方や方向性は多岐に渡りますので本稿にてお伝えした内容が全てではありませんが、貪欲に「強い企業」を学ぶ事こそが不景気を乗り越える一つの助けになると確信しております。

コロナ禍以降の結婚相談所運営でお悩みの方、またコロナ禍だからこそ結婚相談所開業をご検討の方、ご開業にあたってコロナ禍を心配されている方はぜひともBIUにご相談ください。

株式会社日本ブライダル連盟 営業本部 担当:佐久間
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