2極化するマーケットについて

2022/7/9

結局のところ、いつの時代も恋愛しているのはせいぜい3割程度であり、最近急に若者がデートしなくなって、恋愛離れが始まったワケではないのです。

定例会で示している独身者の「今後の結婚願望」においても、20代の結婚に対する「積極的肯定層」(現在すでに結婚の予定がある、結婚が決まっている、現在結婚の予定はないが、是非したい)は33.1%あり、おおむね上記の数値と一致しています。

つまり、自由恋愛を謳歌できているのは、3割の恋愛強者男女に限られると言え、これ以外の中間層以下については、自ら積極的に行動を起こすこともできず、結婚に対して途方に暮れている層と言えるでしょう。しかし、こうした中間層は、決して恋愛離れを起こしているのではなく、救済できるマッチングシステムが消滅し、図らずも恋愛弱者になってしまった人たちということができるのではないでしょうか。

少し前までこうした層の受け皿として「ペアーズエンゲージ」がありました。これは、アプリ婚活にコンシェルジュのサポートを付与し、アプリの活用だけでは成婚まで到達できない、先の恋愛強者以外を対象としたサービスでしたが、2022年6月にサービスを終了する旨の発表がありました。アプリ婚活において、最大の会員数を誇り、資金的にも潤沢と思われる大手企業のサービス撤退は、驚きをもって受け止められました。

つまり上記中間層は、アプリの利便性に、単純に共同のコンシェルジュを加えれば取り込めるほど単純なものではないことがはっきりし、中間層のマッチングシステムの構築は、業界にとっての大きな宿題となっています。

今後はアプリ婚活と、仲人が介在するフルサポートによる婚活の極端な2極化がさらに進んでいき、中間層(アプリ婚活のからの脱落層)のキャッチアップには、仲人婚活の婚活者との接点をアプリ化を促進することでアプリの利便性を活用すると同時に、成婚に向けたサポートのポイントとなる人的サービスにおいて、個々の相談所のカウンセリングメソッドを強化するための施策を徹底実施してゆくことが求められます。

日本ブライダル連盟=BIUの定例会では、こうしたマーケットの変化に対応した、新しい戦略をご紹介させて頂いております。結婚相談所連盟への加盟、結婚相談所の開業をご検討の際にはぜひご一報ください。

株式会社日本ブライダル連盟 営業本部 担当:佐久間
TEL     :03-5332-6807
MAIL   :sakuma@biu.jp