婚活アプリは結婚相談所の仲人婚活に競合する?それとも協業する?

2020/11/5

創業1972年から結婚相談所開業をサポートしてきた日本ブライダル連盟=BIUです。

昨今の婚活事情の中で、年々利用者を革新的に増やしているのが「婚活アプリ」です。

過去、婚活といえば婚活パーティーに参加する、もしくは結婚相談所を利用するケースが多かったのですが、現在婚活を始めようとされる方が最初に利用するのは「婚活アプリ」になってきております。

仲人型の結婚相談所にとって、一見驚異に思える「婚活アプリ」ですが、実際のところ仲人婚活にとって婚活アプリがどの様な存在であるかを検証して行きたいと思います。

2020年現在の恋愛・婚活事情と婚活アプリの現状

2020年現在での独身者の恋愛や婚活をする状況は過去とは異なり、社会的事情で非常に恋愛がしづらい状況となっております。

過去、恐らく結婚するカップルの出会いのきっかけで最も多かったのが「職場結婚」でした。しかし、最近では社内恋愛を禁止している会社も増えてきております。

理由としては社内恋愛がうまく行かなかった場合の後々の面倒臭さや、様々な事柄が「ハラスメント」とされてしまう背景が非常に大きく関係しています。

また、若年層でもLineなどのメッセンジャーツールを利用した告白が、画面のスクリーンショットを取られてしまい学校の中で回されてしまうなどの問題が有り、どうしても「身近な対象と恋愛をする」というリスクが増加している状況です。

そんな中、婚活アプリやマッチングアプリを利用して恋人や結婚相手を探す方がリスクが低く、さらにスマートフォンの普及によって非常に便利に利用できるようになり婚活アプリが支持されるようになりました。

その中、婚活アプリで婚活を行い、結婚できたパーセンテージは全体の約10%と言われています。

ここで仲人型結婚相談所が考えるべきポイントは「90%が婚活アプリで結婚できなかった」という事実です。

恋愛や結婚にもヒエラルキーが存在し、実際のところ「アプリや街コンなどを利用せずに結婚できた人」という方々が頂点とすると、その下に「アプリや街コンなどを利用して結婚できた人」が続きます。

仲人型結婚相談所の顧客層はこういった恋愛や結婚のヒエラルキーの中でも最も低い位置にいる可能性が高いのですが、反面「アプリや街コンで結婚できた人」と「結婚相談所に入会した人」の間には潜在的な多くの顧客層が眠っていると考えられます。

この層は婚活アプリなどで結婚できなかった反面、結婚相談所に入会するという本格的な婚活に乗り出す事に敷居の高さを感じている層です。

婚活アプリ利用者が急増する中で仲人型結婚相談所が考えるべき対応

前述のとおり、婚活アプリの利用者は多い反面、90%が成婚することが出来ませんので仲人型結婚相談所の立場からするとその90%を顧客として取り込もうと考えるのは必然です。

婚活アプリによって婚活人口の革新的増大を招き、仲人型結婚相談所にとっては、婚活人口の裾野の拡大即ち見込み客の増大という大きなメリットを得ることになります。

そこで、考えなければならないのは「婚活アプリ」と現在の「仲人型結婚相談所」の価格の幅です。この価格の幅が婚活アプリで成婚出来なかった層が仲人型結婚相談所への入会を躊躇してしまう理由の一つです。

もちろん、仲人型結婚相談所は「充実したサポート」が売りになりますので価格が高いとは言え価格に対しての価値提供をする事は可能です。

しかし顧客が必要とするサービスを顧客が希望する金額で提供できることが顧客獲得の鍵になりますので、顧客のニーズを満たすサービス・価格設定を今一度見直す必要が有ります。

例えばですが、コロナウイルス禍においてテレワークをはじめ、様々な分野でオンラインへのニーズが高まっています。

結婚相談所も現実世界での面談ではなく、オンラインでの入会やオンラインでのお見合いなどがすでに実施されておりますので、オンラインに特化したサービスプランを利用しやすい価格帯でご用意頂くことなどで「婚活アプリで成婚できなかった層」の取り込みをはかる事が可能です。

また、入会前の無料相談やトライアルコースなどでリスクを低く実際に仲人婚活を体験して頂くのも非常に効果的です。

婚活アプリでの婚活は「ユーザーが一人で」行う事が前提ですが、そこで成婚が出来なかったという事はやはり「誰かのサポート」が必要ということでも有ります。

婚活において最も充実したサポートを提供できるのが「仲人型結婚相談所」の強みですから、どうしても自力で結婚が出来ない方々に対して最も相応しいサービスを体験頂く必要が有ります。

ともすれば仲人型結婚相談所からは驚異的に見える「婚活アプリ」ですが「お金を払って出会う」という敷居を大きく下げることに成功したという意味でも仲人型結婚相談所にとって、大きなメリットです。

「お金を払わなければ結婚できない」ことが一種の「負け組感」を感じさせていた時代もありましたが、婚活アプリはその心理障壁を下げたという点では十分に仲人型相談所にも恩恵があるのです。

最後に:婚活アプリと仲人型結婚相談所は協業可能か?

結論と致しましては、婚活アプリと仲人型結婚相談所は協業が可能です。前述の通り婚活アプリは全てのユーザーを成婚へ導くものではありませんし、何よりも「出会い・結婚にお金をかける」という心理障壁を大いに下げています。

さらに、婚活アプリで出会い成婚出来たユーザーが婚活アプリ普及前に仲人型結婚相談所に入会していたかというとそうではありません。昨今は出会い自体が難しいという社会的背景が有りますので、あくまでも「自力で成婚できる層」が婚活アプリを活用して成婚したというだけのことです。

元々仲人型結婚相談所に入会していた層は「自力では成婚が難しい層」でしたので、実際はさほど競合状態に陥っていない事がご理解いただけたのでは無いかと思います。

最終的に様々なユーザーを「成婚へ導く」という実績に関しては、仲人型結婚相談所が最も優れていると自負しています。

婚活アプリの隆盛をむしろチャンスとして捉え、従来に無かった新しいサービスの提供方法が今後生まれてくると予想しております。

アプリ全盛の時代の様に思えますが、仲人型結婚相談所の提供する価値はまだまだ魅力的です。

結婚相談所の開業を検討されている方は、ぜひともご気軽にご相談ください。

株式会社日本ブライダル連盟 営業本部 担当:佐久間
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