若者の意識を探る

2017/9/29

日本では、特別な理由がない限り人生の中で結婚することが当たり前でした。しかし、最近では高い年齢に至るまで未婚に留まる人々が増え、結婚を選択的行為として捉える見方が広まっていると考えられます。現在の若者のこうした「結婚離れ」というべき現象の広がりは、本当に若者の結婚意欲の喪失を意味しているのでしょうか。今回のBIU通信では結婚に関連する若年層の意識を探ってみたいと思います。

1.結婚の自由度の高まり
かつて日本では、特別な理由がない限り結婚することは当然のことでした。しかし現在では「結婚は個人の自由である」と考えられることが当たり前になりつつあります。NHKが実施している世論調査「日本人の意識調査」によれば、「人間は結婚するのが当たり前だ」という考え方への賛成は2008(平成20)年時点で約35%となっており、1993(平成3)年と2008年を比較すると、15年間で約10ポント低下しています。現在では「結婚して初めて一人前」との社会的な圧力が弱まるとともに、結婚が家や親のためでもない個人を中心に据えたものへ変化する中で、結婚は人生の選択肢の一つとして捉えられるようになっているようです。

2.結婚に対する意識
では、現在の若者は結婚したいと思っていないのでしょうか。国立社会保障・人口問題研究所が行った「未婚者の生涯の結婚意思」では、男性が85.7%、女性が89.3%と非常に高い水準で「いずれ結婚するつもり」と回答しており、決して結婚したくないとは考えていないようです。また、結婚に対する大きな意識の変化として、「理想の相手が見つかるまでは結婚しなくて構わない」と考える人の割合は、「ある程度の年齢までには結婚するつもり」と考える人の割合対し、2000年を境に減少に転じており、質よりも結婚すること自体が重視される傾向が強くなっており、結婚への願望を読み取ることができます。

3.結婚へのハードル
「若年男性の収入と若年女性が求める収入の乖離」、「適当な相手に巡り合わない」等は、これまで定例会やBIU通信の中で幾度となく紹介し、対応についてもご紹介してきました。一方で、これら物理的な問題とは別に、未婚の婚活者が抱える潜在的な意識の問題として、自分に対する自信のなさが異性と付き合う大きな障害になっています。

資料:内閣府「結婚・家族形成に関する調査報告書」より厚生労働省政策統括官付政策評価官室作成

若年層の婚活では特に、収入や出会いの少なさが未婚の理由として語られがちですが、実際にはこうした異性と交際する上での精神面での不安は、結婚できていない理由として表に出ることはなく、でも実際には婚活行動に踏み出す大きな足かせになっていることは想像に難しくありません。こうした婚活者の不安を効果的に取り除くことができるのは、ネット婚活ではなく、婚活者と向き合う仲人が存在する仲人婚活であることは言うまでもありません。

4.若い婚活者獲得に向けたのBIUの解答
仲人婚活をバックアップするBIUでは、特に、若年層の婚活者に向けてたサービス「スタートアップ会員」があります。「スタートアップ会員」では、入会手続きも簡単で、入会金の負担も少なく、すぐに活動を開始することができます。ネットクラブに登録されれば若年であることの魅力がすぐに伝わり、多くのお見合い申込みがあるでしょう。こうした変化は「交際相手を持たない20代・30代男女の異性と交際する上での不安」の一位である「異性に対して魅力がないのではないか」との不安を払拭し、自身が気づかなかった魅力を再確認することにより、前向きな婚活に向けた強い後押しになるものと考えます。

このように、「スタートアップ会員」は若年層、及び本会員獲得のための非常に強力なツールです。積極的にご活用の程、よろしくお願い申し上げます。