男女の未婚率格差

2017/6/30

生涯未婚率が上昇し続けていることは、定例会などでお配りしている資料などからも皆様ご周知のことでしょう。2015年は男性が23.4%女性が14.1%でした。1980年と比べると、男性の未婚者の割合は約10倍、女性は3倍に膨らんでいます。特に男性の未婚者の割合が高いことも昨今の特徴でしょう。

男性の未婚の割合が高いのは「再婚が背景にある」とニッセイ基礎研究所の天野馨南子研究員は分析しています。再婚数は男性が女性を18,000件ほど上回っており、初婚の女性と再婚する男性が増えた一方、一度も結婚しない男性の割合が高まった・・・というのが、未婚率の男女格差の真相のようです。

心配されるのは、男性が単身のまま年を取ることです。天野氏は「女性よりも孤立しがちな男性の単身高齢者が増えるのは社会不安につながる」と指摘しています。

若年層の婚活者を増やすことは、業界の将来のために今、絶対必要なことですが、その一方で現在は、高齢者の婚活支援をさらに充実し、高齢初婚者でも普通に婚活し、結婚できる環境づくりが必要な時代とも言えるのではないでしょうか。今後まだ増加するであろう未婚率の上昇と、これに伴う少子化現象を食い止めるセーフティネットの役割が担えるのはるのは我々仲人婚活であることに間違いはありません。